先週、半ば衝動買いしたAndroid開発者向け端末「Android Dev Phone 1」が届きました。「Android Dev Phone 1」は、Androidケータイが未発売の地域での開発をサポートするための端末で、既に発売済みのAndroidケータイ「T-Mobile G1」のSIMロックやハードウェアロックを解除した端末です。

大きさと重さはiPhone3Gと同程度。iPhone3Gやスマートフォンに慣れていればケータイとして違和感はないのではないでしょうか。


起動に一手間

さっそく、SIMカードを差してみます。

まず手元のEMOBILEのSIMカードを入れてみたが、通信はできませんでした。次にDoCoMoのFOMAカードのSIMを入れてみたが、こちらも通信はできませんでした。DoCoMoのmoperaUのライトプランを契約した3GのSIMでようやく通信が可能になりました。

SIMカードを入れてAccessPointName(APN)を設定。Googleアカウントによるアクティベーション、Gmailアカウントの入力と進んで設定が完了します。その後Wi-Fiの設定をすれば、SIMカード無しでも通信が可能になります。

驚いたのですが、早くもたくさんの人々が「T-Mobile G1」や「Android Dev Phone 1」に関する様々な情報やトライアル結果をWEB上に公開しています。それらを参考にしながら初期設定することもできます。


使用雑感

少し使ってみた感想を書いてみます。

操作はディスプレイを直接タッチして操作するほか、ディスプレイの脇の小さいボールを指で転がしてもポインタの操作ができます。またタッチパネルのディスプレイ内にしかキーボードが無いiPhone3Gとは異なり、「G1」は他のスマートフォンと同じようなキーボードが用意されています。タッチパネル式に比べて、正確に文字入力ができ、文字入力速度も速いです。

初期搭載のWEBブラウザについては、iPhone3GのSafariとほぼ同等にWEBサイトの閲覧ができました。Javascript(Ajax)についてもある程度は機能していましたが、一部動作しない部分もありました。また、Flashについては再生されませんでしたが、AdobeがAndroid向けのFlashPlayerを開発していることを発表しています。現時点でデモまでできているようですので、近いうちにリリースされるのではないでしょうか。

アプリをダウンロードするには、「Android Market」にアクセスします。iPhone3GのAppStoreを利用していれば、「Android Market」はほぼ違和感なく使用できます。AppStoreと同様に、アクセスするとアプリの一覧が表示され、レビューのポイントが併記されています。気になるアプリがあれば詳細を確認し、そのままダウンロードできます。

気になる点としては、購入した状態では日本語入力ができなかったことです。しかし既に公開されている日本語入力アプリを利用することでこの問題は解決します。

simeji(http://www.adamrocker.com/blog/241/publish_simeji_to_android_market.html)

こういうところに「オープンソースデバイスっぽさ」を早くも感じつつあります。

通信キャリアやメーカー、エンドユーザー、デベロッパーに受け入れられ、AndroidがPCの様な自由なデバイスになれる日は来るのか。まだ少ししか使っていないのですが、これから色々注意深く見ていきたいと思います。

FlashやFlex内のトラッキングが簡単に

11月17日にThe Official Google Analytics Blogにて、「Google Analytics Tracking for Adobe Flashの紹介(http://analytics.blogspot.com/2008/11/want-to-track-adobe-flash-now-you-can.html)」がありました。GoogleAnalyticsでFlashとFlexのトラッキングが簡単にできるようになったとのことです。

従来はFlash内のユーザー動向をトラッキングするためには、各自でFlash内に様々な工夫を施す必要がありました。しかし今回FlashとFlex用にトラッキングのためのコンポーネントとガイドラインが提供されたことで、比較的簡単にFlashのトラッキングができるようになりました。

Googleの公式ドキュメントは英語しかありませんが、11月26日にRECRUIT Media Technology Labsより「Google Analytics Tracking for Adobe Flash 関連ドキュメントの日本語訳(http://mtl.recruit.co.jp/blog/2008/11/google_analytics_tracking_for.html)」が公開されています。

無料で高性能なGoogleAnalytics

Google Analyticsは、Googleが無料で提供しているアクセス解析サービスです。WEBサイト内の全てのhtmlファイル内の末尾に特定のコードを数行追加するだけで、WEBサイトの多面的なアクセス分析が可能になります。取得できるデータは、ページビュー、ユニークユーザー数、検索キーワード、参照元、閲覧時間等と多岐にわたり、それぞれを期間ごとやページごとに取得することができます。

導入が手軽で、利用が無料、分析機能の速度も速いので非常に多くのサイトのアクセス解析に利用されています。今回のFlashのトラッキング技術は、このGoogle Analyticsと連携する技術になります。

進化を止めないGoogleのサービス

Googleは、その使命を「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」としています。しかし、GoogleのメインのサービスであるWEB検索は、まだWEB上のテキストを基にした分類とランク付けが主流です。

画像に関してはその画像の表示内容の把握が、テキストほど信頼性をもてないために困難だと思われます。また、Flashについては内部のテキストデータを認識できても、そのテキストがどのように表示されるのかの把握が困難だと思われます。例えば、Flash内部に「blog」というテキストが埋め込まれていても、そもそもFlash上で視認可能なものものかどうか、どのような頻度でどのくらいの大きさで表示されるものかどうかを自動で判断するのは困難です。

今回、Flashといったリッチコンテンツの内部とGoogleとの連携が実現しました。Googleの提供するトラッキングコードが埋め込まれたFlashがWEB上に増えてくれば、Googleの検索エンジンがFlashコンテンツの内容をインデックス化する時代も近いかもしれません。

従来Flashなどのリッチコンテンツは、SEOとの相性の悪さやユーザー動向がトラッキングできないことから敬遠されがちでした。しかしその両要因が改善されれば、WEB上に本格的にリッチコンテンツが普及すると思われます。そのときより自由でより便利でよりエキサイティングなインターフェースを持つ新しいWEB世界が登場するのではないでしょうか。

顔写真を「デカ目」「キレイ」に加工するケータイサービス「モテちぇき!」

【プレスリリース】http://www.j-magic.co.jp/j/press/20081104-01/

【CNET記事】http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20383000,00.htm

「デカ目機能」や「もっとキレイ機能」で顔写真を「キレイ」に加工してくれるケータイ用サービス、「モテちぇき!」が11月4日にスタートしました。提供しているのは、「顔ちぇき!」でおなじみのジェイマジックで、同社の初の月額課金iモード公式サイトです。

写真をケータイメールに添付して送信するだけで、様々な機能を使って顔写真を「キレイ」にすることができます。添付送信した顔写真の目の大きさを強調したり、目の色みを変えたり、肌のトーンを調整する機能があり、顔写真が「キレイ」に加工されます。

さらに、キレイにした顔写真には、オリジナルフレームをつけることもできます。将来的には星などのアクセサリパーツの装飾機能も実装を予定されています。

ジェイマジックに見る画像認識技術

画像の内容を自動で認識したり、自動で的確に加工する技術が注目されています。画像認識技術を使ったサービスでは、一般的な知名度の高さで言えばジェイマジックが一番ではないでしょうか。

ジェイマジックでもっとも有名なサービス「顔ちぇき!(http://www.j-magic.co.jp/j/kaocheki/)」は、ユニークユーザー数が880万人(2008年4月)といわれています。「顔ちぇき!」はケータイで撮った顔写真がどの有名人にどれだけ似ているかを判定してくれるサービスです。画像データから顔の位置や要素を自動認識し、顔画像のデータベースと自動で照合する仕組みを採用しています。

また「髪☆ちぇき!(http://www.j-magic.co.jp/j/press/20080306-01/)」(ジェイマジック)では、ユーザーから送られてきた顔写真から顔の特定部位を自動認識し、サーバー内で自動でヘアスタイルを付けてユーザーに返信します。

他には、一般的な画像を単体で解析して、それが何の画像であるかを判断する技術を使った「Adphoto(http://www.adphoto.jp/index.html)」(ジェイマジック)があります。Adphotoを使うと、「画像が、犬なのか、風景なのか、ポートレートなのかを識別でき、その結果に適した広告を表示することが可能」と紹介されています。例えば、共有している画像から海外の風景の画像が多いことを自動で判別し、そのユーザーに旅行関係の広告をレコメンドするといったことができそうです。

ジェイマジック以外のサービスでは、MONOLISが提供する「美味しく変換(http://www.monolis.co.jp/food/)」があります。こちらは食べ物の画像を自動で「おいしく」見えるように変換してくれます。

このように、画像認識技術の精度は相当高いレベルに達してきています。

画像認識技術の魅力のひとつ「キレイにしてくれる安心感」

画像を自動認識し処理する技術についてここで注目したいのは、「キレイにしてくれる安心感」です。

例としてプリクラを考えてみたいと思います。プリクラは光の設定や補正機能が充実していて、普通に撮った写真よりも「キレイな」写真を撮ることができました。そのためちょっとした時に撮影したくなったり、友達と交換したくなったりするような要素を持っていました。

プリクラと同様に、自分の撮影した写真や投稿した写真(顔やモノや風景)が自動で「キレイ」になれば、写真の撮影や投稿、共有することへの大きなモチベーションとして機能するのではないでしょうか。画像に限らず、個人の作った文章や音声、動画などのサービスを行う際にも「キレイに(演出)できる」ような工夫には留意したいところです。

画像認識技術を使ったサービスはまだまだ始まったばかりです。「キレイにしてくれる安心感」のほかにも、画像を含めた検索技術の向上や、ビジュアルや印象といった感性による情報の整理などにも注目です。

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短編コンテンツの多種大量配信というサービス

9/22 1000文字以内の小説を投稿できる、1000文字小説(http://www.1000moji.com/)がベータ版としてオープンしました。提供元はクロスパッド(http://xpad.jp/)。サイトには「誰にでも気軽に書ける反面、制限された短さで表現しなければならない難しさもあり、上級者にも初心者にも楽しめる新ジャンル小説」と紹介されています。

プレスリリースにもあるとおり、通学時間や昼休みといったちょっとした「スキマ時間」に着目したコンテンツになっています。

(参考)「1000文字小説」サイトオープンのお知らせ
http://xpad.jp/news/releases/2008092200.html

1000moji.comは「短編コンテンツを大量に集めて配信する」というタイプのサービスです。このタイプのコンテンツの特徴は、1つ1つのコンテンツのボリューム(再生時間)が小さく、その分コンテンツの数が多いということが特徴です。

同様のサービスとしては、フジテレビで放送中の「爆笑レッドカーペット」などが挙げられます。この番組では、60秒前後の時間制限の中でたくさんの芸人がネタを次々に披露していきます。


コンテンツ利用者にとっては、気軽に利用したくなるコンテンツ

コンテンツの利用者のメリットは次のようなものが挙げられます。

  • ちょっとした時間に気軽に楽しめる
  • 利用しても疲れない
  • 単発完結型のコンテンツであるため、その場でコンテンツを楽しみきることができる(続きを待ったりしなくて済む)
  • あるコンテンツが自分にとってハズレでも費やした時間や労力が少ないため、ダメージや不満足度が少ない(という安心感がある)
  • 1つのコンテンツが短く一定時間の間にたくさんの種類のコンテンツを楽しめるので、(最初に利用したコンテンツがつまらなくても)最終的にいくつかの満足の高いコンテンツに出会える可能性が高い
    ※長編小説や150分の映画はそれがつまらなければ、「つまらない時間をすごした」で終わってしまう。

レッドカーペットでは、今見ているネタがつまらなくてもわずか60秒待てばまた違うネタが始まります。60分で20組近くのネタが出てくるので、いくつか面白いネタを見れる可能性は高いといえます。たがって「番組が全くつまらなかった」という事態を避けれるので、「全然面白くなかった」という非リピート視聴者が発生しにくい可能性があります。

また、60秒単位で番組を楽しめるので、番組1回分(CM含み60分)の時間が取れなくても、自分の時間に応じて気軽に番組を楽しむことができます。


コンテンツ制作者にとっては、気軽に制作してみたくなるコンテンツ

一方、コンテンツ制作者のメリットは、次のものが挙げられます。

  • 短いので、時間や労力といった制作コストが少なくてすむ
  • 失敗したとしても、無駄にした時間や労力が小さい
  • たくさんのコンテンツが利用される性質上、運営側にはコンテンツの量やバリエーションが求められているため、制作者は質(ウケ)に不安のあるコンテンツもトライアルとして配信ができる ※反応がよければ長編にする等が可能
  • 1つのボリュームが小さいので、数をたくさん作れる

1000moji.comではあえて文字数制限を作ることで、長編小説が紛れて短編小説が見劣りするようなことが無いよう工夫されています。

短編コンテンツの大量配信の仕組みは、コンテンツの利用者と制作者のモチベーションがうまくかみ合う可能性がある仕組みとして注目しています。


iPhone3Gを使い始めて、早いもので2ヶ月が経ちます。

ここまでiPhone3Gを使ってみての感想は、「(方々で語られているのと同様)手放しで賞賛できるものでは無いが、まだまだ楽しくて便利!」といったところです。

そんなiPhone3Gですが、今回はインターネット端末としての側面について少し述べてみたいと思います。

"インターネットで携帯電話の常識を一新する端末"iPhone

iPhone3Gは「電話・iPod・インターネットで携帯電話の常識を一新する端末」としてAppleとSoftbankから売り出されています。実際に以下の特徴にからインターネット機能への注力が感じられます。

  • PC用ブラウザと遜色ないWEBブラウザ"Safari for iPhone"の搭載
    ※JavaScriptも読み込める(swfは読み込まない)
  • 3GネットワークとWi-Fiの連携による、場所を選ばない高速通信の実現
  • PCと同様の利用を想定されたディスプレイサイズや、CPU、メモリなどのハードウェア仕様

iPhone3G購入以前も2006年製の日本メーカー製ケータイでインターネット(フルブラウザを含む)をよく利用していたのですが、iPhone3Gを持つようになって外出時のWEBへのアクセスがさらに大幅に"身近"になったと感じます。利用時間よりも感覚的な「身近さ」が大きな違いだと感じます。

今までの日本のケータイでは、キャリア一般の(普段PCでアクセスしているような)WEB空間へアクセスするのには大きな障壁がありました。その障壁が不便さに直結し、ケータイのインターネットが(PCと比べて圧倒的に)利用されていない原因だと思われます。

iPhone3Gもインターネット端末になりえないのか

先日、カカクコムよりiPhone用の食べログアプリがリリースされました。

iPhone 3G搭載のブラウザ"Safari"で食べログを利用するのに比べて、文字やアイコンの大きさ、情報の並び方などのインターフェースが格段に使いやすくなっています。

散々情報をたどった挙句に端末に負荷がかかってすぐ落ちて作業がやり直しになるSafariよりは、精神衛生上よさそうな印象もあります。

端末に最適化されただけあって(当然ですが)、iPhoneユーザーにとってはさらに食べログが使いやすくなったと思います。

このリリースを見て私が気になったのは、「食べログというWEBサービスがアプリとしてiPhone3Gに最適化された」ということです。PCと同様にWEBを使うことを標榜しているiPhone3Gですが、コンテンツプロバイダからすればまだまだその理想にはほど遠いということなのでしょうか。

まだしばらくはWEBサービスにはシンプル版も用意

iPhone用に最適化する理由は以下が上げられます。

  • 端末固有の機能によりサービスが大幅に使いやすくなる
    ※食べログアプリはGPS機能(端末固有機能)により最寄のお店の検索ができる点がWEB版と異なります
  • iPhone本体の問題でPCと同等にはWEBを利用できない
  • Safariが不安定ですぐ落ちる
  • Safariの機能が不十分(swfが読み込めない)
  • ディスプレイの解像度の低さ、搭載CPU/メモリの弱さから、PC向けに作られたWEBサービスを利用しにくい

PC、携帯電話、NintendoDSやPSP、WiiやPS3やTVなど、今後は様々な端末から様々なインターネット空間へのアクセスが想定されます。動画サービスがまだ黎明期でありインターネットの要求機能がまだまだ今後上昇していくこと考えると、まだしばらくの間は、端末のインターネット利用に関するスペックも高低様々だと思われます。

開発コスト・運用コストの面からアプリで各端末に対して最適化することは避けたいところです。
WEBサービスを提供する際には、リッチ版の他に(端末に依存しない)シンプル版の準備を心がけたいところです。

そう遠くない真のモバイルインターネット端末の実現・普及に期待しています。

毎日の生活全体を改めて振り返ると、たくさんのものから本当に多くの情報から刺激を受けていると実感します。

朝見るテレビ番組や、通勤時間に目にする広告、喫茶店で流れているBGM、WEB上で横目で見かける記事、同僚との会話、部屋で読む雑誌・・・。様々な情報に接し、刺激を受けることで、自分の中に大小様々な興味が新たに生まれています。

まれに起こる、すぐメモしたり強く意識に残るような"大きな興味"ではなく、細々として数多く発生する"小さな興味"に今回は着目してみたいと思います。

毎日たくさんの小さな興味が眠っていく

ちょっとした刺激で生じる小さな興味ですが、そのほとんどが何の行動にもつながらず意識の奥底に眠ってしまっているように思います。

というのも、日常生活の中で小さな興味を持ったとき、実際にすぐその場でその商品について調べたり購入したりすることができるのはケースは少なく、しばらくすると"その小さな興味"忘れてしまうからです。

テレビの情報番組内で紹介された新刊のビジネス書籍に"少し"興味を持ったとします。でも今はテレビ番組を見ているので、"小さな興味"でしかないその書籍をすぐに調べたり購入したりはしません。そして番組を見終わる時には、番組を楽しむ中でその書籍のことが意識の奥底に眠ってしまい、その書籍に対しての次の行動は発生しません。

そして全く別の用事で書店に立ち寄ったときに、この書籍が"偶然"目に留まり、情報番組での紹介を思い出して初めて「購入する」といった次の行動が発生します。この"眠っている状態の興味"は、存在を思い出させるだけで簡単に再燃します。

"小さな興味"は発掘直前の宝かもしれない

一般的な消費行動(商品を知ってから購入するまで)のプロセスにAISASというものがあります。

  1. Attention 商品に注目が促される
  2. Interest 商品について関心を持つ
  3. Search 商品について調べる
  4. Action 商品を購入する (収益が発生する)
  5. Share 商品の情報について他者と共有する

この"眠っている興味"の場合、既にAttentionとInterest済みでSearchの直前という状態です。ここにSearchに必要な情報を添えてアプローチできると、Actionまで非常に効率的なフローになります。

特にテレビ番組で放送された情報は、日本中の人々にたくさんの"眠っている興味"を生み出している可能性があります。注意を促し、関心を持たせ、商品情報を伝えるところ(Actionの直前)までテレビ番組が行ってくれます。テレビ番組で生み出された"小さな興味"へのアプローチするヒントになるのが、株式会社ワイヤーアクションのようなサービスです。

株式会社ワイヤーアクション(http://www.wireaction.jp/index.html)は、テレビ放映のログをテキスト形式でレビュー化したデータベースを提供しています。このテキストデータ内の名詞が"小さな興味"の候補になります。

"小さな興味"という非主流で雑多な要素ですが、ロングテールを扱うことができるWEBと相性が良いと思われます。ロングテール部分を"小さな興味"でアプローチしてみるのも面白いのではないのでしょうか。品のレコメンドだけではなく、提供するサービスにニュースのフィルタや議論のテーマに利用してみるのも面白いかもしれません。

少し前になりますが、PTPから1週間分の全チャンネルを録画できるレコーダー「Spider Zero」が個人向けに販売開始されました。

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20375700,00.htm

http://www.ptp.co.jp/spiderzero/

始めはあまり興味を感じなかったのですが、その詳細がわかるにつれ、久々に衝撃的な商品とわかりましたので共有したいと思います。

録画だけでなく番組情報のタグ付けが強力

製品としては1.3TBと2.5TBという巨大HDDを搭載しており、過去1週間、8チャンネル分の録画を自動的に行います。正直、ここまでではあまり訴求されなかったのですが、まず驚いたのは、そのタグ付け機能です。

番組だけでなくCMまで含めて、登場する人名・番組名・企業名・商品名を全てタグ付けしてくれます。仕組みとしてはSPIDERが常にインターネットに接続している必要があり、PTPのサーバーからタグ情報を自動配信するようです。

全ての番組・CMがタグ付けされているので、過去1週間にわたり、

  • ある俳優・女優が出演した番組・CMが全て見られる
  • ある企業がどの番組スポンサーになったり画面に登場したか分かる

など、これまで一般人にはできなかった検索方法が提供されています。さらにそのインターフェースがさくさく動き、わかりやすいため、使い慣れていない人でも操作できることもポイントです。

 

おもしろいのは「みんなの感想」と「コンシェルジュ」機能

面白い機能は検索機能にとどまりません。番組中の好きな部分に自分の感想を投稿することができ、それがネット経由で使用者全体に共有されます。他の人が面白いとかつまらないとか、というポイントを指定して見ることができるので、話題になっている部分をピンポイントで見ることもできます。

また、コンシェルジュ機能と称して、番組をレコメンデーションする機能もあります。最近の投稿から面白いと思われる部分を自動で選んでくれます。番組をザッピングする代わりに番組をレコメンデーションするというのは、これまでにはなかった新しい機能です。

 

普及は企業から始まるが、すぐに個人にも広がる

2.5TBモデルの場合、価格が361,000円(初期)+12,600円(年間使用料)とかなり高価なため、いきなり個人に広がるとは考えられません。しかし、まずは企業ユーザから広がり、ある程度台数がはけるようになってくると生産コストを下げることができるため、個人にも普及するのではないでしょうか。

おそらく10万円台のどこかを切るくらいまで初期コストが下がれば個人普及ラインにのると思われます。

うちにも早く欲しいお勧めのマシンです。

 

 

「ルンバ(Roomba)」をご存知でしょうか。

ルンバとは巷で爆発ヒットしている自動お掃除ロボットのことです(うちも3年くらいまえに導入しました)

百聞は一見にしかずということで、動画を見てください。


ボタンを押すだけで自動で掃除してくれる(そして案外きれいになる)

通常はホームベースで充電しているのですが、掃除ボタン(CleanとかMAXとかある)または時間が来ると、自動的にお掃除を始めます。そして1時間~2時間くらいかけ、ゆっくりと部屋を掃除してくれます。

内臓されているのは比較的高度なアルゴリズムを積んだマシンのようですが、部屋を掃除する様は「かわいらしい」の一言です。部屋中の家具や障害物に当たりながら方向を変え、そして最後には部屋の全てを掃除してしまうのです。ロボットの前方にはショックセンサーがあり、障害物にぶつかっても家具や掃除機に傷は残りません。

また、部屋を掃除しているのも闇雲に移動しているのではなく、部屋のレイアウトをマッピングしながら部屋全体を掃除したことを確認しているというから驚きです。

さらに、掃除が一通り終わると、自分でホームベースまで勝手に戻り、勝手に充電を始めます。この機能は誰もが驚くものですね。


可愛さあまって7割の家庭で愛称をつけているらしい

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20377526,00.htm

世界40カ国で既に250万台も売り上げているルンバですが、Seattle Timesの記事によるとアメリカでルンバを購入した家庭のうち、7割の家庭で「愛称」をつけているそうです。

http://seattletimes.nwsource.com/html/nationworld/2003918099_robot02.html

これには驚きですね。なぜ驚きかというと、うちでも愛称があるからです。ちなみに、うちでは「ルンバ様」と呼んでいます。掃除している姿があまりにもけなげで可愛らしく、ついつい「様」をつけてしまうのです。


人間自身が掃除するようになる効果もある

私がルンバを買ってからあまりにも可愛いので、友人に勧め、早くも7名が購入しました。 共通で言っているのは、「ルンバが掃除をがんばっている姿を見ると、自分も掃除しなきゃいけない気になる」そうです。

ルンバはあくまでも床の掃除しかできません。机の上や窓はふけません。ルンバが床の掃除をがんばっている間に、自分もどこか掃除しなければという意識が生まれてきます。

単なるお掃除ロボットなのですが、副次的に人間にも良い(?)効果があるようですね。


メンテナンスが面倒なのが最大のネック

自動でお掃除してくれるので普段は楽なのですが、実は定期的に部品をばらしてメンテナンスをする必要があります。複雑な構造なので、いろいろなところに埃や髪の毛が入ってしまい、そのままだと故障するからです。

この作業が結構大変なのですが、製造メーカーにメンテナンスをお願いすることもできます(値段は不明です)

きっと日本のメーカーが作っていればこのあたりも考慮されたのでしょう。

これからルンバが導入される家庭(ルンバ族の仲間)が増えていくことが楽しみです。

博報堂と博報堂DYメディアパートナーズが10代・20代のモバイルコンテンツの利用状況に関する調査結果を発表しました。

https://markezine.jp/article/detail/4534

そこから、年代ごとに好まれるモバイルコンテンツの違いが浮き彫りになったのでご紹介します。


20代と10代では下位ジャンルほど好まれるコンテンツが異なる

コンテンツのジャンルごとに日ごろよく利用する携帯サイトを調査した結果ですが、これまで頭の中で「仮説」として思っていた年代ごとの好みの違いが明確に現れているよいデータだと思います。

10代で好むコンテンツは「着メロ・うた」「天気予報」「SNS」「交通」「ゲーム」「小説」「ニュース」「動画」「プロフ」の順になりますが、20代では「交通」「天気予報」「SNS」「着メロ・うた」「ニュース」 「グルメ」「オークション」となります。

要は、上位4ジャンルまでは順位こそ違えど同じになっていますが、それ以下になるとかなり変わってきています。特に異なるジャンルとしては、「ゲーム」「小説」「動画」「プロフ」の4ジャンルで、10代と20代の利用度合いの違いが明確になっています。

これまで、「10代と20代では利用方法が全く異なる」といろいろな場面で恥ずかしながらお話していたのですが、実は「最も利用されるジャンルは同じだが、下位ジャンル(またはサブカテゴリー)になると違いが明確になる」というのがデータから言える正しい認識ですね。


10代が新しいモバイルコンテンツのジャンルを牽引している

グラフの中でここ数年で出てきた新しいジャンルといえば「SNS」「小説」「動画」「プロフ」 くらいでしょうか。この4ジャンルに共通することは、10代が主力ユーザであるということです。

ここからは2つのことが言えます。

  • 新しいジャンルに飛びつくのは10代が中心か?
  • 10代に向けた新しいコンテンツ展開が多いのか?

因果関係がわからないので、答えはおそらくその両方だと思われますが、大事なのは「10代が新しいモバイルコンテンツのジャンルを牽引している」ということでしょう。新しいジャンルを受け入れる風土、一度受け入れたら広まる速さ、広がった先の収益化の速さなどが揃っていることが主な要因と考えられます(あくまでも私見ですが)。

20代もがんばれ!と思うと同時に、モバイルコンテンツに片足を突っ込んでいる身としてはお客様に新しい提案ができそうないい発見をしました。

2008年7月3日に、総務省が開催してきた「ICT成長力懇談会」の最終報告が取りまとめられました。名づけて、「"xICT"ビジョン ~あらゆる産業・地域とICTとの深化した融合に向けて~」

http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080703_6.html

内容を見ると興味深いことがいくつか書いてあるのですが、まずその内容を読み解きます。(なお、ICTとはInformation and Communication Technologyの略で、情報通信技術のことです)

ICTが日本の国際競争力を上げる

日本の1人当たりGDPや国際競争力ランキングは90年初等にトップを誇っていましたが、今は20位台に低迷しています。また、地域間格差が徐々に拡大し、人口・所得ともに大都市圏への集中が加速しています。

そこで、2011年を「完全デジタル元年」とし、u-Japan政策から「本格的な未来型の情報社会(ユビキタスネット社会)」を目指すことで、日本の国際競争力を上げていこうというものです。

その前提としては、ICTの競争力が国の競争力につながるというものがありますが、実際、国際競争力の高い国では「資源・金融・ICT」が産業に柱になっていることに加え、1人あたりGDPや国際競争力指数とICT産業の発展度合いには現時点で大きな相関関係があるそうです。

なるほど、ICTの力を上げると国際競争力が上がる可能性が高いことがわかります。

日本のICTは利用方法や安心・安全が課題

世界経済フォーラムによると、日本のICT競争力ランキングは現在19位です。2004年に8位まで上昇したことがありますが、ここ6年は10位~20位あたりをうろついています。

内訳を見てみると、

  • 基盤は業界最高水準:ブロードバンドは98%の世帯に普及する等、世界最高水準のインフラが既に実現
  • ICT利用率が低い:日本の産業全体で一定のICTを活用している率が46%と低く、インフラがうまく活用されていないことが課題
  • ICT利用の安心感が極めて低い:ICT利用への安心感はアンケート調査で23%と極めて低く、制度・慣習などが大きな課題

つまり、日本のICTはインフラは世界最高水準であるにもかかわらず、利用方法や安心を与える仕組みに大きな課題を残しているということになります。

目指すべきは「生活・産業・地域」の3つが変わるユビキタスネット社会

これまでのu-Japan政策はICTを利用することで、我々の生活がどう変わるのかに着目されてきました。それは大きな取り組みであったのですが、今回はさらに「産業」と「地域」が変わるところまで踏み込んでいます。

まず産業ですが、グローバルで成長していくためには産業が変わる必要があります。そのためには、①新たな事業領域を生み出し、②効率性を高める ようなICTが必要となります。①の具体例としては電子ペーパー・リモートのロボット制御・3次元メタバース等の活用で新しい事業が生まれるという例が考えられ、②の例としてはRFID・業界データ共有等で企業の生産性を挙げるという例が考えられます。

また地域ですが、上記の成長力の担い手は地域であり、地域が変わることが全ての基本になっています。そのためには①集積効果を高める、②コミュニティを確保する ようなICTが必要となります。それぞれ地域通貨やリモート会議・教育の例などが挙げられています。

成長力強化プランの柱は「あらゆる産業・地域とICTとの深化した融合」を実現する4つの施策

ICT産業自体もICTを利用する産業も、かつグローバル成長力も地域成長力も全て狙っていこうというのが柱になっています。具体的には以下の4つの柱があります。

  1. ICT産業がガラパゴス体質から脱却する
  2. ICTをどの分野でどのように使うのか詳細に決める
  3. 大都市だけでなく日本全体で新しいデジタル市場を多く生み出す
  4. 官民をあげてICTが行政・地域産業のどの分野でどう使うのか決める

それぞれもう少し詳細はあるものの、ようやくすると上記になります。このプランは2008年6月27日に閣議決定されました。

所感:具体的な施策がないのは残念。でも今後の取り組みに期待

私もICT産業に身を置く人間としては、前半いいこと書いているなーと思っていました。しかし後半になるにつれ、引き合いに出している具体事例や具体的な施策がないことが残念です。例えば、これから法整備を見直すとか、利用促進計画を見直すといった施策が書いてあるのですが、今何が課題でどのように見直すのかといったあたりまで書かれているともう少しイメージが沸いてきます。

また、4つの施策は残念ながら「当たり前」の領域から脱却できていないイメージもあります。我々一般国民から見ても、「まーそりゃそーだよね」という結論な気がしています。

しかし、日本の有識者が集まり、今のICTの課題が共有されたことは何よりもいいことです。また具体論はおいておくとして、解決の方向性までは出ていることも進歩だと思います。これから、この方向性をもっともっと具体化してもらい、いろいろなしがらみを取っ払い、日本でお祭り騒ぎのように関係者が推進していくことができれば、きっと日本のICTも盛り上がっていくでしょう。

これからの取り組みにぜひ期待しています。

内山英俊
1976年愛知県名古屋市生まれ。University of Michigan, Ann Arbor Computer Science修了後、PricewaterhouseCoopers、A.T. Kearneyにてハイテク、金融系の経営戦略・事業戦略コンサルティングに従事。2005年に株式会社サイバードに入社し、モバイルコンテンツ事業の統括責任者を担当。2008年 株式会社ANALOG TWELVEを創業し、携帯・PC・新メディアにおけるデジタルコンテンツ配信と経営コンサルティングを柱とした事業展開を行っている。

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